和白の野鳥
 *** 和白の野鳥 ***  更新:2024.04.11
 福岡市東部には和白干潟があります。ここには、四季折々多くの野鳥が集まり、バードウォッチングには最適です。
 ここを中心とした野鳥とのふれあい、いろんな野鳥との出会いが楽しみで、いそいそと出かけています。
 
   
ヒヨドリの渡り / 4月
             
 4月になると桜前線を追うかの如く、九州から本州へと関門海峡を渡るヒヨドリの大集団の飛翔が見られます。
 ヒヨドリが九州各地からこの部崎(へさき)灯台に集まり集団を形成するたびに、何度も繰り返される圧巻の光景です。茂みのあちこちから飛び出したヒヨドリ達がしばらくすると大集団になり、数百メートル先の海上でうねりのごとく一気に海面近くまで急下降します。その後何もなければ、海面近くの超低空飛行のまま本州を目指します。この光景から、竜の渡りともいわれています。
 しかし、渡るところは隠れるところもない海原で、いつ襲われるかもわからない状況です。それを待ち構えての猛禽類(ハヤブサなど)の攻撃があり、ヒヨドリにとっては命がけの行動なんです。飛び出しはしたものの小集団しか形成できないときはビビッて引き返してくることもしばしばです。海面近くの集団の超低空飛行は防御体制なんです。勇気ある飛び出しとその行動を見ていると、『ガンバレ~』と応援したくなります。
 天気の良いこの日は大集団の渡りが見られるだろうという思いで、ここに出かけてみました。この日は猛禽類の攻撃行動には出会えませんでしたが、集団から離れた(出遅れた)ヒヨドリがトビに攻撃されていたり、サシバ、ハイタカの出現がありました。

ヒヨドリ:全長は約27cm サシバ♂:全長は約47cm ハイタカ♂:全長は約32cm